洋行日記

日々の気づきを記録していきます。

風刺を笑いで風刺した嘉門達夫(さん)

今宵を彩るナンバー

 嘉門達夫「ゆけ!ゆけ!川口浩」(1984年)

川口浩といえば、水曜スペシャルが生んだ国民的サバイバルヒーローであり、当時の小学生たちの憧れであったわけです。この歌は、その番組の「やらせ」に面白おかしく切り込んでいる分けです。ただし、視聴者も元々の番組がやらせであることを分かっていて、面白がっているわけですから、この曲には番組を風刺する意図はないわけです。そうではなくて、そういう番組製作者と視聴者との「分かっているよね」の関係をさらにメタの視点から笑ってみせたということでしょう。

今では、あの番組のやらせはけしからん!それに、申し訳ございませんと放送自粛する。そんな世知辛い感じがテレビ番組界隈には漂っているわけですが、それに対して、なんと大らかな1980年代だったのでしょうか。きっと、作る側も観る側も子どもっぽくなってしまっているのではないか。2019年にこの歌を30年ぶりに披露した彼は、そんな今への風刺を込めていたのではないか。僕にはそういう風に聞こえました。(知らんけど)

中学生だったボクは、MBSヤングタウン火曜日の替え歌のコーナーで投稿したのを歌ってもらって以来、もう心の師匠と呼ばせて頂いているわけではありません。(どないやねん)

それでは、昭和の日にふさわしく、ヤンタン華やかし昭和から令和へリバイバルしたナンバーを聴いて頂きましょう!
嘉門達夫「ゆけ!ゆけ!川口浩」2019/名古屋ボトムラインでのライブバーションです。どうぞ!

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