洋行日記

日々の気づきを記録していきます。

今宵を彩るナンバー 渡辺典子『晴れ、ときどき殺人』1984年

今宵を彩るナンバー

 渡辺典子『晴れ、ときどき殺人』1984

角川三人娘と言った時に、薬師丸ひろ子原田知世を思い出せたとしても、渡辺典子にたどり付ける人はどれくらいいるだろうか。女優業を続けている彼女のことは、『みをつくし料理帖』で見ることができるが、歌のトップテンに登場していたことを記憶している人は、きっと彼女に注目していた人である。
ちなみに、彼女は1965年北九州市生まれとのこと。

なぜかこの角川映画『晴れ、ときどき殺人』(井筒和幸監督)の原作本(赤川次郎)を持っていた。読み切ったかどうかは定かではないけど、表紙の絵柄を覚えている。この当時の角川書店は、あらゆる才能と資本を投入して、最高のエンターテインメント作品を作り出そうとしていたと思う。

『晴れ、ときどき殺人(kill me)』は、阿木燿子と宇崎竜童のゴールデン夫妻の作。殺人とは、落ちる恋のメタファー。「大人になってしまえば、たどり着けない憧れのそこは場所なのよ」そうか、この歌詞を19歳に唄わせてしまうのが、当時の角川春樹であり、阿木燿子であったのか。

今宵のナンバーは、知らない人が多いのかも。ただ、こんな楽曲が当時を彩ったことを改めて知られ、「辻井ちゃん、渋いところ突いてくるねって」思ってもらえたら、それで満足かな。それでは、聞いて頂きましょう。渡辺典子で、『晴れ、ときどき殺人』です。どうぞ!

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