今宵を彩るナンバー 薬師丸ひろ子『紳士同盟』1986年
そよ風の吹く静かな夜となりました。そんなひと時は、彼女の透き通る歌声に酔いしれましょう。
薬師丸ひろ子といえば、代名詞は「セーラー服と機関銃」や「探偵物語」、「Wの悲劇」ですが、ボクが直ぐに思い出すのは、この曲なのです。
相手を翻弄し、翻弄されている振りをして、実は翻弄される生き方もいいんじゃないのよなどと、若い女子に唄わせるのが、80年代の歌謡曲の趨勢であり、それを体現する芯を持っていたのが、彼女だったんじゃないのか!
「なんてね。」(それ、言いたいだけやん。w)
この当時の角川映画で、薬師丸ひろ子の相手方になったのは、時任三郎『紳士同盟』、松田優作『探偵物語』、真田広之『里見八犬伝』、柴田恭兵『野蛮人のように』と蒼々たる面々。まさに、トップアイドルと云える活躍でした。