今宵を彩るナンバー King Gnu『白日』2019年
今宵を彩るナンバー
King Gnu『白日』2019年
去る年末年始に覚えたのは、Official髭男ismとこのKing Gnuだった。髭男が「陽」とすれば、King Gnuは「陰」だろう。ボクは、その毒がなんだか好きなんですよ。
そして、このファルセット!最近の日本のポップスで言えば、森山直太朗か、Exile Atsushiか。そこに、分け入ってきた動と静を使い分けた発声。何度でも聴いていられる。いやあ、カラオケでこんな風に歌えたら、楽しいだろうなってね。
バンド名は、「ヌーの王様」。あの大きな群で生活するヌーの王様ということかな。Bump of Chickenは、鶏口となるも牛後となるなかれ、から意味を取ったと聞いたが、コンセプトは似ているのかな。
夜更けに聴くには、目が覚めてしまうかもしれないけど、まあいいじゃないですか金曜日なんだから。
それでは、聴いて頂きましょう。King Gnuで、『白日』です。公式YouTubeチャンネルからPVバージョンでどうぞ!
A song coloring tonight, A girl height of mean guys, "I am not me except me" released in 2015
今宵を彩るナンバー ブルームオブユース「ラストツアー 〜約束の場所へ〜」(1999年)
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ブルームオブユース「ラストツアー 〜約束の場所へ〜」(1999年)
20世紀の終わり頃に「雷波少年」に釘付けだった人にとっては、忘れられないDUOですよね。調べてみると1973年生まれで、ボクと同じ歳でした。
テレビ企画では、崖っぷちバンドとして、シベリア横断しながら路上ライブで日銭を稼ぎながら運命の曲を作り上げて、武道館ライブを成功させる感動のフィナーレを飾りました。
必要なんだ育つ夢が それなしではつなぐ明日もない
ボクはまだ大学院生でした。果たして自分は、この道で生きていけるのかどうか、不安ばかりが募り、彼らの動向に自分を重ねていたのでした。
晴れて完成した名曲、ボクはこの楽曲しか知りませんが、これだけで十分だと思う。普遍を紡ぐ歌に新旧はない!
今宵を彩るナンバー 井上陽水『帰れない二人』(1973年)
今宵を彩るナンバー
井上陽水『帰れない二人』(1973年)
今日は、こどもの日、風のない静かな夜となりました。こんばんは、ヒロ辻井です。こんな夜は、ただひたすらに静寂を楽しみ、小さな物音にそば耳を立てて、いつも聞き流している風景に樹を留めてみるのもよいでしょう。
そんな夜、帰ろうとしている星を見送りながら、二人は何を思ったのでしょうか。この楽曲は、1973年のリリース。日本では、出生率が年209万人のピークを迎え、第四次中東戦争によるオイルショック、金大中事件、セブンイレブンの設立など、人々の心が沸き、落ち着かない都市だったのではないでしょうか。
そんな世相とは関係なく、夜露の冷たい中、ただ夜空を見上げながら、言葉にならない言葉をこぼした瞬間を捉えられています。「傘がない」にも通じる時間の切り取り。
今宵を彩るナンバー 中島みゆき「アザミ嬢のララバイ」(1976年)
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中島みゆき「アザミ嬢のララバイ」(1976年)
ここのところ、ぼくの頭の中でヘビーローテーションしているのが、この楽曲なのです。「今宵を彩る・・・」と考えるだけで、「ララバイ・・・」「腹ばい・・・」「バイバイバイバイ・・」と始まってしまいます。(ごめんなさい)
この曲は、ぼくの中では、「日本三大ララバイ」と勝手に名付けています。他の2つは何か、ご存じですか。
日本三大ララバイ
中島みゆき「アザミ嬢のララバイ」(1976年)
岩崎宏美「聖母たちのララバイ」(1982年)
吉川晃司「サヨナラは八月のララバイ」(1984年)
ですよ!覚えておいて下さいね。(笑)だだし、ララバイといえば子守歌。唯一ゆっくり眠れそうなのは、中島みゆきだけです。(笑)
中島みゆきの楽曲も、はしかに罹ったように聞き入った時期がありました。入口は「悪女」(1984年)だったのですが、レンタルしたCDアルバムをクロームテープにダビングして、なんどもなんども浸っていたのです。その1曲目が、この「アザミ嬢」だったので、自ずと耳にする回数が増えたのでしょう。
ここで紹介することで、今晩から自動再生が止まってしまうと思うとなごり惜しいのですが、紹介せずにいられません。
今宵は、ネット上で探し充てられた音源の都合もあり、研ナオコさんの唄で浸って頂きましょう。それでは、どうぞ!
今宵を彩るナンバー スターダストレビュー「木蘭の涙」
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スターダストレビュー「木蘭の涙」tears of magnolia
今宵を彩るナンバー 小沢健二「流動体について」(2017年)
今宵を彩るナンバー 小沢健二「ある光」(1997年)
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風刺を笑いで風刺した嘉門達夫(さん)
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川口浩といえば、水曜スペシャルが生んだ国民的サバイバルヒーローであり、当時の小学生たちの憧れであったわけです。この歌は、その番組の「やらせ」に面白おかしく切り込んでいる分けです。ただし、視聴者も元々の番組がやらせであることを分かっていて、面白がっているわけですから、この曲には番組を風刺する意図はないわけです。そうではなくて、そういう番組製作者と視聴者との「分かっているよね」の関係をさらにメタの視点から笑ってみせたということでしょう。
今では、あの番組のやらせはけしからん!それに、申し訳ございませんと放送自粛する。そんな世知辛い感じがテレビ番組界隈には漂っているわけですが、それに対して、なんと大らかな1980年代だったのでしょうか。きっと、作る側も観る側も子どもっぽくなってしまっているのではないか。2019年にこの歌を30年ぶりに披露した彼は、そんな今への風刺を込めていたのではないか。僕にはそういう風に聞こえました。(知らんけど)
中学生だったボクは、MBSヤングタウン火曜日の替え歌のコーナーで投稿したのを歌ってもらって以来、もう心の師匠と呼ばせて頂いているわけではありません。(どないやねん)
それでは、昭和の日にふさわしく、ヤンタン華やかし昭和から令和へリバイバルしたナンバーを聴いて頂きましょう!
嘉門達夫「ゆけ!ゆけ!川口浩」2019/名古屋ボトムラインでのライブバーションです。どうぞ!
「Progress」はビタミン剤だった
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スガシカオ「Progress」(2006年)
この曲は、「NHKプロフェッショナル仕事の流儀」のテーマソングとしてお馴染みの方が多いのではないでしょうか。
社会人になって3年目くらいの僕にとって、仕事の流儀はビタミン剤というか、メンタルを調整するための番組でした。
月曜夜10時は、毎週の楽しみだったのです。
スガシカオの楽曲との出会いは、アルバムClover(1997年)に収録されていた「黄金の月」であり、SweetBabyであり、イジメテミタイだったので、そのイメージは陰鬱であり、危うさであったわけです。
その流れで登場したこの「Progress」は、うまく進まない人生を一歩でも前に進めようという決心の表出であり、ぼくの中にでは驚きを持って受け止められたのでした。そして、スガシカオという人への印象が一変したきっかけでもありました。
新しい現実を理不尽に突きつけられている現在、これからも人生はご破算から再構築していかなければならないかもしれません。そんなぼくたちを後押しするナンバーです。
それでは、聴いて頂きましょう。スガシカオ「Progress」嬬恋でのAPBankフェス'09 ライブヴァージョンでどうぞ!
今宵を彩るナンバー Mr.Children「innocent world」(1994年)
さて、#WithCORONA のGW最初の日曜日は、残り2時間ほどになりました。こんばんは。ナビゲーターのヒロ辻井です。
今宵を結ぶナンバーは、こちらです。
Mr.Children「innocent world」(1994年)
この曲は、ミスチル5枚目のリリース楽曲にして、世に「ミスチル現象」を起こしました。その当時の熱狂は、いまのOfficial髭男dismどころじゃなかったよね。
僕自身も多分に漏れず、リリースされるアルバムは全て手に入れて、ずっと聴いていました。いまこの曲を改めて聴くと、ちょっとこっぱずかしいような気分にもなるのですが、それが20代のストレートな表現、普遍への荒い憧れ、刹那への傾注であり、その世代のファンを魅了してしまったのでしょう。
歌詞の中には、スターダムを駆け上る彼らの不安と決心が描かれています。innocent world、無垢なのは世界ではなく、仕事として音楽を奏でる以前の自分自身のことでしょう。「夕食の話題も仕事に汚されていく」そんな表現の中に、何言ってんだ!と青さを感じさせます。生きる楽しみである音楽を仕事にすることで得られるもの、そして、音楽を仕事にすることによって失われるもの。これは、40代も後半に差し掛かっているぼく自身に、仕事をはじめた頃の思いを忘れてはいないのか、もう少し青臭くってもいいのではないかという問いを突き刺します。
2年ほど前だったか、職場のたまり場で、大学生がこの曲をスマホから流しつつ、鼻歌を奏ながら何か作業していたのを思い出します。その時、僕は、「ああ、ミスチルはクラッシックなんだな」と思ったものです。26年の時を越えて、いまの20代にも届くナンバー。
それでは、聴いてみましょう。Mr.Childrenで、「innocent world」です。ぜひ、歌詞もご一緒に。http://j-lyric.net/artist/a001c7a/l006a52.html
歌うエレキギターが登場したと思ったら椎名林檎だった。
20代の頃はオザケンがよく分からなかった件について
こんばんは。GW直前の花キンから土曜の入口、いかがお過ごしでしょうか。外出自粛以外は、いつもの4月下旬、すこし寒の戻りとなった今週でした。花は咲き、鳥はさえずり、風は心地よく、月は透き通るように青い。そんな一週間でした。
この夜更けにお届けするナンバーは、小沢健二「さよならなんて云えないよ」(1995年)です。曲の世界観、作り手のメッセージを捉まえ方は、年齢を重ねるごとに変わっていくものです。
ぼく自身、20代前半の頃には、小沢健二の楽曲には全然興味を持ちませんでした。大学の後輩が、カラオケといえばいつも「ラブリー」と決まっていましたが、自分から進んで歌うことはありませんでした。
それがどうでしょう、2014年3月の「笑っていいとも」に登場し、ギターを弾き語りしたずいぶん歳をとったオザケンに魅了され、それから楽曲を聴き漁るようになりました。(音楽でも本でも、はしかに罹ったように没入することが、時たま僕には起こります。
この「さよならなんて云えないよ」は、いつまでも続くと思う青い毎日はもう二度と戻らない刹那であることを気づかせます。日々に慣れっこになり、いつものつまらない一日もまた、宇宙に起きた一つの奇跡の欠片であると愛おしく感じさせてくれるのです。
そんなことは、若い20代の頃には気づけやしないものですが、オザケンはそのことを切り取り、歌にしていたのでした。
それでは、聴いて頂きましょう。小沢健二さんの「さよならなんて云えないよ」PVバージョンで、どうぞ!
水鳥の群れ
体がなまるのを避けようと思って、昼食後には散歩に出ることにしている。
昨秋ごろからの習慣で、かれこれ数ヶ月、基本のコースを決めつつも、
少し回り道してみたり、一筋向こうを歩いてみたりと変化をつけている。
いつも通る川沿いの遊歩道から、水鳥の群れが見える。
冬場には、5つも6つもの群れがいたのだけど、今日見かけたのは2つ程度。
見えなくなった群は、北へ向かってしまったのかな。
そういえば、日中は20度近い気温になる。北の地もまた、ずいぶんと
過ごしやすい日和を得ているのだろう。
水鳥の群れの具合で、季節の移り変わりを感じることができるのは、
いつも同じ道を散歩しているから。よくもまあ飽きずに。